惨事

夜、バイクに乗っていた。
道が混んでいたため小道から抜けることにした。
曲がって小道に入ってすぐに横から急に車が出てきた。
ビックリしてブレーキをかける。
その瞬間、
景色が変わった。
一瞬なにが起きたのかわからなかった。
道路に横たわるバイクとオイラ。
バイクから吹っ飛ばされていた。
意識はある。
体も動く。
痛みがあるのは右膝のあたりだけでそれも深刻なほどではない模様。
道路でずっと倒れたままでいけないので、起き上がりバイクに近づく。
バイクの様子をうかがうが、とりあえず大きな破片も見当たらない。
とりあえずバイクを起こすことにした。
しかし、起こそうとしてもなかなか起き上がらない。
足元がツルツルすべるのである。
下を見ると、暗くてはっきりしないが液体のようなものが見られる。
その液体に足を運ぶとやはりツルツルする。
油である。
バイクから出たものなのかを確かめてみたがおそらく違うらしい。
考えてみると、こけ方も変であった。
ブレーキをかけたとたん急に横に倒れたのだから。
からしたら勝手にこけたとしか見えなかっただろう。
「これが原因か!」とひとりで思いつつ、
車から降りてきた人に心配されいたので、
「すいませんでした。大丈夫です。」とあやまりながらその場を後にした。
家に帰ってから、右膝のすり傷に痛みが走る。
ついてない。
ただ骨折などの大怪我でなかったのは一安心である。
そんなことになっていたらシャレにならない。
そう思うとついていたのかも?!