スリルをたのしむ

携帯でメールしているときのこと。
文字を打っていたら急に聞いたことがない音がした。
「ブシュ〜〜〜!!」
携帯ってこんな音したかな?!
年季が入るとメールを打つとき音がなる?!
とうとう壊れたか?!
などの思いがよぎる。
結果は、
ちょうど飲もうとしていたペットボトルのお茶のふたを開けたときに鳴った音であった。
よって、携帯は無事だった。
しかし、いつ壊れるかわからない状態は続くのである。
「なぜ新しくしないのか?」とよく言われる。
別にお金がないわけではない。
いまとなっては変えたほうがいいのかもしれないという気が少しだけしてくる。
気にいってて使いやすいということもあるが、
どんなものでも毎日使い、慣れてしまえば、
使いやすいものへと変わるという思いがある。
では、なぜ変えないのか。
まず使えるものは使えるまでは使ってやろうという思いがある。
実際使っていて不自由なことはない。
スペックが悪いことは知っていて使っているわけだから問題ない。
もうひとつの答えのほうが比重が高いかもしれない。
いつ壊れてもいいこの状況を楽しんでいるということがある。
古いのでわざわざ店にもっていかないとバックアップがとれないのだが、
とっておかなければという思いはあるが行動はしていない。
データが飛んでしまうとめんどくさいことになることも承知している。
それでもしない。
「明日には壊れるかも」というこのギリギリのスリルが好きなのである。
ほかの人にはわからないことかもしれないけど。
スリルを楽しんでいるわけだが、
壊れてしまったそのときはかなりへこんでいることだけは確かである。