リーチ

あぶないとはわかってはいたのにやられてしまった。
バイクのハンドル付近にがっちりとロックされた「駐禁」と書かれた黄色いものがついていた。
もちろんカギはない。
見栄えもよくないのでとりはずしたい。
電話で聞いたところ交番ならどこでもとってもらえるらしく、帰り道によることにした。
そしたら行けども行けども表にあるのは「パトロール中」の札。
まったく見つからない。
いつのまにか家の近くの交番まで来ていた。
しかし、いなかった。
大きなため息とともにあきらめかけたそのとき、反対車線で駐禁を取り締まっている警官を発見。
違反したオイラだが、やっと警官を捕まえることに成功した。
ところが事情を説明していたところで問題が起こる。
カギの型がかなり古いらしくカギがないらしい。
でかいとこにいってくれと言われた。
はいと答えるしかなかった。
たらいまわしにされた気分だった。
とりはずされたのは30分後。
そして大事な点数が消えていった。
これでリーチがかかってしまった。
このリーチを回避するには1年を要する。
大きな足かせがついた。
意気消沈。