よし!

はじめは空いてる時間に読むつもりでいた。
実際、待ちの時間に読んでいた。
夜も更けこみ、一人になる。
それでもひたすら読んでいた。
待ち時間がかなり多かったから。
思っていた以上に作業時間がかかってしまい、本を読む時間もおのずと増える。
やろうと思っていたことが終わったときには、半分ぐらい読み終えていた。
それからは続きがどうしても気になってしまう。
あとに残してもどうせ気になって仕方がないだろうと思った。
暖房をつけているはずなのに部屋は異常な冷え込みよう。
暖かいコーヒーが常時必要だった。
コーヒーを飲んでは読み、トイレに行っては読みの繰り返し。
時間はそれほど気にならなかった。
そして読み終えたとき、外は明るくなっていた。
内容と読み終えたことの二つの満足感でいっぱいになり、気持ちよく朝がむかえられた。
結局800ページ近くを1日で読んでしまったことになったのだが、読むペースがそれほど早くないことを考えると相当長い時間集中していたことになる。
自分もやればできることを確認でき、これならいける気がしてきた。