テンホウ

本日、2005年11月17日という日はオイラにとって忘れてはならない日になってしまった。
麻雀をして、一生に一度お目にかかれるかどうかといわれる
「天和」(親の配牌の時点で既にあがりの形が完成している状態)
を出してしまった。



今日は研究室の仲間で麻雀をする約束をしていたため、
学校を早めに切り上げて17時から11時すぎぐらいまで打つことに。
はじめのオイラは調子がよく、プラスを重ねていた。
ところが途中からプツリとツキがなくなってしまい、
重ねていたプラスが見る見る減る状況へ変わってしまう。
いつも出だしだけ調子のいいオイラにとっては当たり前といえば当たり前かもしれない。
そして流れがわるいまま、運命の瞬間がやってきた。
東2でもちろんオイラが親。
持ち点2万3千。
まず牌を取っていく。
オイラは親のとき、全部の牌を取り終えてからすべてを並べることにしている。
よって、そのときもいつものように牌をすべてとってから並べ始めた。
ここでいつもならすぐに捨てる牌が見つかるのだが、
なかなか見当たらない。
順に並べていたら、異変に気づく。
並べていると牌がつぎつぎとキレイに並んでいくのである。
オイラの手が震えだす。
すべてが並べ終わったとき、
オイラの手の震えは最高潮に達し、自分でもなにがおこっているのかわからなかった。
数秒の間に牌を何度も確認する。
どこからどうみてもあがっているのである。
ブルブルと手を震わせながら、オイラが声を発した。
「あがってるんだけど!!」
残りの3人は、はじめオイラの言ったことがわからなかったらしい。
当然だ。
だれもが起こるはずないとおもっているのだから。
その状況でオイラが牌を倒していった。
しっかりとピンフドラドラの役ができてあがっているのである。
3人ともがいっせいに驚き、
「ありえない」という言葉を連発しながら、
携帯のカメラで写真をとっていた。
残念なことにオイラの携帯にはカメラなんてついていない。
よって、出した本人はカメラにとることもできず放心状態になるだけ。
(画像は後輩にでももらってできればアップしたいですが)
やったことの重大さに気づいたとき、知り合いに電話をして報告した。
この後も少しだけ続けたのだが、オイラはもう集中できず。
頭はまったく働かなかった。


麻雀を知らない人にとってはわからないと思う。
ただ、知っている人が聞いたら誰もが驚くこと。
天和が出る確率は33万分の1らしい。
想像つかないぐらい出ないということ。
天の神様からいただいた和了という意味でこの名があるとか。
出した人は早死にするなどの噂があるぐらいだ。
家に帰るまでの道のりがいつもの倍以上の距離に思えた。
無事に帰れてほんとによかった。


オイラはこんなことに運をつかってしまってほんとによかったのであろうか?
実際オイラの寿命は縮まったような気がしないこともない。
あらためてとんでもないことをしてしまったのではないかと思う。
この先、オイラになにが待ち受けているのか?
想像できない。
考えたくもない。
ただあの手の震えは忘れることができない瞬間となったことは確かである。
それにしてもドキドキしたわ〜〜〜〜〜。


最後に一言、
オイラ、まだまだ生きるつもりです!!